車を廃車にするとなると、書類や手続きなど今までやったことも内容な手続きが必要となります。
そんな時に頼りにされるのが国家資格を持った行政書士。
ディーラーや廃車引取業者に廃車を依頼する人もいますが、信頼できる資格を持った人に廃車を依頼したい!という人もいるでしょう。
今回はそんな行政書士の廃車代行について書いていきます。
目次
行政書士ってなにをやってるひと?
そもそも行政書士とは主に法的な書類手続きを代理で手続き可能なプロです。
複雑な書類手続きから認可をとるためのコンサルを行ったりと、業務の幅は深く広い職業といえますね。
では具体的にどういった業務をおこなっているかご紹介します。
許認可手続き
- 飲食業許可申請
- 風俗営業許可申請
- 古物商・質屋等営業許可申請
- 酒類販売業許可申請
お店などを開業するにあたって、国に許可をもらう申請が必要になります。
店舗型ビジネスをする人には必須ですね。
飲食関連だと調理師免許の他、飲食業許可証がひつようなので、手続きの代理をしています。
会社設立の手続き
- 定款の作成
- 設立書類の作成
- 設立登記申請
- 公証人役場での認証手続き
法人化にあたっての手続きも代行しています。
主に書類作成の分野ですが、一部税理士が受けているものもありますね。
相続の手続き
- 遺言書の作成
- 遺産分割協議書の作成
- 遺産目録の作成
- 相続人の調査
ドラマなどでよくみる遺言状の作成なども代理で受けています。
あわせて遺産相続関連の法的な手続き(誰がどれだけもらえるかなど)も代理でやります。
自動車関連の手続き
- 自動車登録
- 移転登録
- 所有権解除
- 廃車手続き
- 運送事業許可
あまり馴染みはありませんが、車関連の手続きも受け付けしています。
実はディーラーで廃車手続きをした場合も、実際の書類作成はディーラーではなく行政書士です。
車関連の書類は本人もしくは、第三者がやるなら必ず行政書士が作らないといけないので、どこに依頼したとしても書類の作成は行政書士が行っています。
上記以外にも在留外国人のビザ申請手続きなど、法的な書面の手続きを多岐に渡って処理しています。
法的な書類となると、基本的には申請者本人が作成となりますが、第三者で作成できるようにするためにできた資格ともいえますね。
ではそんな行政書士に廃車を依頼する際には何を準備すればいいのでしょうか?
つぎは行政書士に廃車を依頼する際に必要なものをご紹介します。
行政書士に廃車を依頼する時に必要なもの
行政書士に依頼すると行っても全部が全部代行できるというわけではありません。
あらかじめ依頼するにあたって書類を準備する必要があります。
ここでは普通車・軽自動車、それぞれ依頼にあたって必要な書類をご紹介しますね。
普通車の廃車を行政書士に依頼する場合
- 車検証
- ナンバープレート
- 永久抹消登録申請書
- 自動車税・自動車取得税申告書
- 印鑑証明
- 委任状
行政書士に廃車を依頼する場合は上記の書類をあらかじめ準備しておきましょう。
また、印鑑証明の住所が変わっている場合は住民票が、姓が変わっている場合は戸籍謄本が別途必要となります。
軽自動車の廃車を行政書士に依頼する場合
- 車検証
- ナンバープレート(前後2枚)
- 自動車検査証返納届
- 自動車税・自動車取得税申告書
- 委任状
軽自動車の場合はもともとが普通車よりも必要書類が少ないので、行政書士に依頼する場合も普通車に比べて必要書類が少ないです。
また、住所変更がある場合も普通車のように別途書類が必要ということはありません。
実際代行を依頼するにしても、上記の書類はあらかじめ自分で集めておく必要があります。
車関連の手続きに関しては、書類作成代行ではなく、あくまで手続き代行という認識で良いでしょう。
個人的にはこれだけ集めるのは面倒だなと・・・・
とはいえ運輸局 or 軽自動車査定協会に行く手間が省けるだけでもありがたいですね。
行政書士に廃車を依頼する場合の依頼料・費用
行政書士に依頼するとなると当然、代行費用が発生します。
金額としては5,000円〜10,000円が一般的ですね。
ただこれはあくまで平均的な相場であって、行政書士によって前後するのと、中には廃車手続きと税金の還付手続きを別料金としているところもあります。
また、珍しいところは廃車の買取り自体を行政書士が行っていたりと、依頼先によって変わるので、あくまで参考程度に留めておいてください。
費用的には相場の額で収まることが多いのですが、こればっかりは依頼先に事前確認することをおすすめします。
ディーラーだと手数料をもっと取られますが、これは手数料の中に行政書士に代行をお願いする料金も含まれているからですね。
行政書士に廃車を依頼するメリット・デメリット
ここでは行政書士に廃車を依頼するメリットとデメリットをご紹介します。
依頼するかどうかの判断基準になれば幸いです。
行政書士に廃車を依頼するメリット
- 運輸局・軽自動車査定協会に行く手間が省かれる
- 資格を持つ相手に安心して任せられる
- 書類を集める際にアドバイスをくれる
やはり一番のメリットは、運輸局や軽自動車査定協会に行く手間が省かれるという点ですね。
住んでる地域によっては、自分で廃車をするなら行って手続きして帰ってくるだけで、1日が終わるなんてこともあるので・・・。
あとは廃車手続きの書類集めという慣れないことにも、どうやって集めたらいいかなどのアドバイスももらえますし、何よりも資格者に任せるぶん、安心して廃車ができますね。
行政書士に廃車を依頼するデメリット
- 費用がかかる
- 行政書士事務所に出向くのが面倒
費用がかかるのはもう代行をお願いしているので仕方がないです。
個人的には行政書士事務所に出向くのも面倒なので、できれば郵送でやりとりしたいのですが、それでも面倒&お金がかかります。
いずれにせよ少しのめんどくささは許容すべきということですね。
とにかく確実に安心して廃車手続きを終えたいという方は、行政書士に任せるのがいいですね。
反対に自分のような、とにかく面倒なことを無くしたいということであれば、廃車の引取業者に依頼するか買取りに出すのがいいでしょう。
どちらも自宅 or 車の保管場所まで取りに来てくれますし、その場でいくらで売るかみたいな話をするだけでいいので。
自分のように面倒ごとが大嫌い!という方は引取りか買取りをおすすめします。
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行政書士に廃車を依頼まとめ
行政書士となると国家資格保持者なので、より確実に廃車したいということであればこれ以上ない代行先ですよね。
なので安心・確実を重視するのであれば行政書士一択です。
費用もディーラーに比べると随分安いので、少しの手間とお金を惜しまなければ、確実に廃車手続きを終えられます。
廃車をするには行政書士に依頼する以外にもいくつか方法はありますが、確実性を重視するなら行政書士一択ですよ!