2017年は全国で10213件とまだまだ多い盗難事件。
件数自体は年度ごとに下がって来ていますが、明日は我が身ですよね・・・
そんな車の盗難ですが、被害にあったらすぐに被害届と廃車をしましょう。
なるべく早くやることで自動車税の支払いを止めることができ、余計なお金を払う必要がなくなります。
また、車検が残っていれば自賠責保険の還付金を受け取ることができるので、すぐにやるのがベストです。
今回はそんな車が盗難された際の廃車ならびに、その他手続き方法について書いていきますね。
目次
車が盗まれたらなるべく早く盗難届をだすこと
車の盗難にあったら直ちに警察に連絡を入れましょう。
自分の車が犯罪に使われる可能性がありますし、長らく盗難届出してないと管理者責任を問われたりや不要な疑いをかけられることもあります。
また、自分の車が盗難車両であることを警察に伝えておくと、犯人が別件で逮捕された際に愛車が戻ってくる可能性が高まります。
車が盗まれた!と思ったらその場で警察に連絡し、事情を説明するのがベストですね。
では盗難にあった際にどういった手続きをとるかというと、以下の内容を警察に伝えましょう
- 被害にあった日付
- ナンバープレートの情報
- 車体番号
- 色や形などの特徴
- 所有者・使用者の情報
- 車内に乗せていた物品
- その他、特徴的な点(特殊なカーナビやオーディオなど)
車体番号やナンバープレートの情報は、保険会社や購入元に問い合わせすれば知ることができます。
また、車内に高級オーディオなどの特徴的なインテリアがあれば、それも伝えておいた方が車両を特定するのに役立ちます。
盗難届が受理されると、受理番号を警察からもらえるので、その番号をもって廃車手続きを行います。
盗難にあったら一旦は一時抹消登録で廃車にする方が良い
警察に盗難届が受理されたら、次は廃車の手続きを行いましょう。
廃車には2通りの手続きがあり、一時的に車の登録を消す一時抹消登録と、永久に登録を消す永久抹消登録があります。
車が盗難された場合は戻ってくる可能性もあるので、一旦は一時抹消登録にて廃車手続きを行いましょう。
一時抹消登録をするにあたって、事前に揃えておくものは以下になります。
車両盗難時の一時抹消登録に必要な書類と手続き方法
- 車検証(あれば)
- 所有者の印鑑証明
- 印鑑証明と同じ実印
- ナンバープレート(あれば)
- 一時抹消登録申請書
- 手数料納付書
車検証は車内に保管していることがほとんどだと思うので、盗難により車検証がない場合は登録事項等証明書が別途必要です。(もしくは車検証の再発行)
この登録事項等証明書含む、一時抹消登録の手続きは以下になります。
- 登録事項証明書をもらう(もしくは車検証の再発行)
- 運輸局でもらえる申請書に記入
- ナンバープレートを返納
- 書類を窓口に提出
- 登録識別情報等通知書をもらう
- 税事務所窓口で自動車税の申告をする
全体にかかる費用は500円ぐらいですみます。
登録識別情報等通知書は、将来的に廃車にする際には必ず必要になるので、大切に保管をしておきましょう。
⑥の自動車税の申告をすると、残存期間が残っている場合は還付を受けることができます。
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廃車手続き後は保険会社にも連絡をする
現在の任意車両保険のほとんどにはデフォルトで盗難保証がついています。
そのため、廃車手続きをした後には保険会社にも連絡し、保証の相談をしましょう。
ただし、保険が降りるかどうかは状況によりけりです。
盗難保証は無過失でないと保険はおりない
たとえば買い物などで車を放置していた際に鍵を開けっ放しだったなど、本人に落ち度がある状況での盗難は保険はおりません。
現に2015年のデータでは、被害認知数13821に対して支払いされたのは312件と、盗難の被害数に対しての保証された率は2.25%とかなり少ないです。
それほど保険会社が支払いを渋るのは、やはり盗難を偽装した保険金詐欺があるからなのでしょう。
こういった背景から、盗難のケースは保険会社側が慎重な調査をするため、保険金の支払いは通常1ヶ月以上かかります。
保険会社へ連絡するタイミングについて
廃車にしてから保険会社に連絡とは書きましたが盗難にあったら、取り急ぎすぐに一報を入れるのがいいです。
というのも保証の際には被害があった日からすぐに保険会社に連絡をしたか?という点も見られるので、警察への届出と同時に連絡しておくのがいいでですね。
盗難車両が見つかって返って来た時の手続き
盗難車両が見つかり、自分の手元に車が返って来たら、そのまま乗るor廃車にするを決めましょう。
もし廃車を考えるなら別途永久抹消登録が必要なため、手続きが必要です。
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返ってきた盗難車両をそのまま乗るなら必ず洗浄すること
盗難車両を引き続き乗る場合は、運輸局でナンバープレートの発行や一時抹消登録の解除が必要です。
それ以外にも、乗る前には必ず車内の洗浄をしておきましょう。
というのも、車両発見時に鑑識が車内に土足で入っている場合がありますし、薬物を使用している犯人であれば車内にドラッグの粉が残っている可能性があるからです。
いずれにせよ自分以外の知らない人間が乗ったのであればなんだか気持ち悪いですし、一度洗浄するのがいいですね。
盗難にあった際の廃車手続きまとめ
いかがでしたでしょうか?
自分の車が盗難にあったとなるとパニックになりますが、まずは落ち着いて警察に連絡。
その後保険会社に一報を入れた後、盗難届の手続きから始めましょう。
また、もし車両が返ってきたら可能であればそのまま乗らずに廃車にすることをおすすめします。
やはり一度犯罪に巻き込まれた車に乗るのはどこか気が引けますし、一旦廃車にして保険が降りたら新しい車に乗り換えるのがいいですね。
いずれにせよ手続きは迅速に進めて、事件の解決を待つのがいいですね。